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文理融合型思考のおもしろさ。

佐伯 胖 教授

「文理融合」で学んできた私

社会情報学部は文理融合型の学部です。実は、私自身、文理融合型をうたい文句として新設された慶應義塾大学工学部の「管理工学科」に入学しました。

「システム」として考えること

文理融合的思考の特長は、「あらゆるものごとを、さまざまな要素で構成される“システム”として見る」ということです。「システム」というのは、ものごとの成り立ちやその変動過程を、構成要素間の論理・数理的な関係として表現するということです。ものごとを「システム」としてとらえると、複雑に見える現象も単純な構造として表され、そこに潜んでいる様々な「問題」がよくわかって、その解決のための手だてもわかってくるのです。

人間の心(マインド)もシステム

その後、私自身は、「人間」そのものに強い関心がありましたので、アメリカのワシントン大学大学院で心理学を学びました。そこでも、人間の心(マインド)をシステムとして考えるという考え方が大いに役立ちました。帰国してからは、心(マインド)の研究を、心理学、言語学、計算機科学、社会学などの総合科学として行う「認知科学」を普及・発展させるために尽力してきました。

文理融合型思考はおもしろくて、ためになる

「文理融合型」思考は、ともかくおもしろいです。「ものごとを考える」ということが楽しくてたまらなくなります。もちろん、それは、ほんとうに「ためになる」のです。一生使える有力な「武器」になるのです。


佐伯 胖 教授
TOPIC
『認知科学の方法』
(コレクション認知科学(1))

『認知科学の方法』 (コレクション認知科学(1))
佐伯胖著
東京大学出版会
2007年10月刊行

この本は1986年に刊行された同名の著書の新装版です。本文は全く同じですが、あらたに解題『我が国に「認知革命」は起こったのか』が付け加えられています。はじめて読まれる方はこの解題から読まれることをお勧めします。「認知科学」が日本でどのように発展してきたかがわかります。本文は、「認知科学」という領域にかぎらず「おもしろい」研究をするためのコツとヒントが示されており、社会情報学の学徒にも大いに役立つものと思われます。

PROFILE 慶應義塾大学工学部管理工学科卒業、同大学院工学研究科管理工学専攻修士課程修了、米国ワシントン大学大学院心理学専攻博士課程修了(Ph.D.)。東京理科大学理工学部助教授、東京大学大学院教育学研究科教授、同学部長・研究科長を経て、2000年4月に青山学院大学文学部教授となり、2008年4月より同大学社会情報学部教授。2007年4月より青山学院大学ヒューマンイノベーション研究センター長。
◎専門分野/認知科学、学習学


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